ライフワークカレッジ

・就職・転職の相談指導、職務経歴書の添削指導 など ・将来起業したい人のための職業訓練、修業型の個別指導中心の講座などの紹介。シニアからの起業にも最適。 ・キャリア、資格・スキル取得、シニアからの仕事などの執筆受託案内

2017年04月

「就職・転職の悩みと相談」

サービス残業・休日出勤が当たり前の現状の仕事から脱出したい。
ー不動産賃貸営業(アパマンショップ)の20代半ばの女性ー

Q 相談者 
 東京都心の個人向けのアパマンショップで営業をやっています。定休日は水曜で土日祝日は出勤です。
 しかし、定休日でもお客さんの都合でこの日でなければ物件を見る都合がつかないと言われれば営業としては出勤しないわけにはいかず結果として月に2日程度しか休日がとれません。
 この会社には新卒で就職しました。正社員です。ボーナスは営業成績次第で、私は売上が少ないとみなされていて半期1回に数万園しかもらえません。
 また、営業案内の車の駐車違反代も個人負担です。わずかの間の駐車ですが物件案内にはどうしても車は必要で住宅地では駐車場が見つかりにくい場合もあります。要するに全体的に安心してはたらけず収入面でもワーキングプアー状況です。

A 私
 それはひどいですね。営業ですからサービオス残業当たり前状況でしょうし、外勤であればみなし労働で残業評価もなしという状況でしょう。
 はっきり言って個人向けの不動産賃貸営業職は全般的に同様の傾向があります。アパマン賃貸営業は手数料売上が低く、同業間の競争もあり物件案内しても制約に結びつく打率も高くない傾向がありますよね。
 率直なところあなたはこの仕事をずっとやりたいか、とても好きなのでしょうか?

Q 相談者
 大学は法学部で不動産には興味がありました。接客も好きなほうです。でも現在は特別やりたいという気持ちはありません。

A 私
 それならもうちょっと安定して働ける業種へ転職したらどうでしょうか?勤続3年で社会経験は身に付いたと言えるでしょう。

Q 相談者
 転職したい気持ちはあります。でもハローワークにも行く時間がありません。少ない休みの日は疲労が重なり寝るだけです。 

A 私
 思い切って決断したほうが良いのではないでしょうか?定休日は絶対に休むことにして転職活動したらどうでしょうか?

Q 相談者
 そうですね。仕事仲間の人間関係がいいんですね。仲間に助けられています。それでどうしてもズルズルしてしまいます。

A 私
 人間関係がいいのは何よりですね。でも営業で出来高評価制では安定して働ける環境にはありませんし、業界自体の構造的な問題がありすぎます。早めに決断したほうが良いです。

以下略
 結果的にこの方は収納関係の設備メーカーの事務職に転職できました。不動産知識も設備メーカー新事業に役立つようで無駄にはなりませんでした。企業も大手で安定した会社です。年齢が若ければキャリアがなくても転職は可能ですので自分なりのキャリアプランを立てることがまず重要です。

キャリアコンサルタント 上田信一郎

      ライフワークカレッジ  http://lifework.dnserve.com/
      E-mail           lifework_ueda@yahoo.co.jp







「就職・転職の悩みと相談」

就職・転職ハンディキャップのある方の悩み Q&A -1
 なおこのQ&Aは、一定数の方にも共通する点がある実際の例を加工しかつ匿名とし、具体的な人を特定できないようにしたものです。

■大学を卒業はしたが、やりたい仕事がわからず、一般的な就職をする気がしない。

Q 相談者
 「大学卒業時には自分のやりたいことがわからず、さっぱり一般的な就職活動をする気は起きず、アルバイトのまま卒業しました。アルバイトはいろいろやってきましたが、現在はスーパーの品出しの仕事をしています。なんとなく居心地が良くなってこのような仕事でもいいのかなと思ってしまう時もあります。しかし、そうではいけないと思うし、なおさら何をしたら良いのか、どのような就職をしたら良いのかわからなくなってしまいました。どのような糸口から進路を見つけていったらよいでしょうか?」

Q 私
 「大学に入学する時に、なりたい職業のイメージはありましたか?」

A 相談者
 「明確なものはありませんでしたが、OBに社会的に新しい仕事を起こした例などがマスコミで紹介されあこがれを持ち、何か人のやったことのない分野での仕事や、社会的に意味のある仕事ができればというイメージはありました。」

Q 私
 「大変すばらしいモチベーションですね。それは大学へ入ってからどうなりましたか?」

A 相談者
 「いろいろ実例は聞きましたが、自分のやりたいことは見つかりませんでした。アルバイトもやってみましたが
ブラックなところの体験をし長く勤めたいとは思いませんでした。卒業してからは自分が取り残された気がして孤立感があります。家族からも文句を言われてとげとげしい雰囲気です。」

Q  私
 「どうでしょうか、アルバイトに流されてはいませんか? 不安から、家族の追及から、逃れるためにアルバイトをするのは一つの逃げ場になってしまう場合もあります。自分を見つめるための作業を、就活をしながらはできませんか?」

A 相談者
 「率直なところ、アルバイトは何もしないと不安だからやっています。就活と言っても実際にはやったことがありません。新卒でもなくなってしまい、職歴もなく、どこからやったら良いのでしょうか?」

Q 私
 「あなたのタイプに関することですがどのような性格ですか?また、いままでにやったことがあるアルバイトや仕事でなくても社会的な体験、ボランティア、部活などでやりがいがあったことはありますか?」

A 相談者
 「どちらかと気が変わりやすいタイプです。好奇心は強いのですがすぐ飽きてしまいます。長続きしません。
やってみて面白かったのは学生時代に自分でやっていたネットショップです。海外の商品を個人輸入して国内販売するものです。主としてアパレル系です。特色のある商品の仕入が難しく止めてしまいましたが。」

A 私
 「気が変わりやすい、好奇心が強いのは私と同じですね。少し長くなりますが、私自身の進路の設計に関する失敗をお話しすると、中学時代に美術の時間で有名な世界的な建築デザインを見て、ル・コルビジェなど建築家にあこがれを感じました。高校へ進んでからも建築デザインはかなり美術全集、建築雑誌などで見ました。日本では丹下健三などです。しかし、建築家になるということは大学の工学部の建築科に進学することかと思いましたが理系の能力はなく数学、物理はもっとも苦手な科目でした。美術系の建築科は当時は東京芸大にしかなくこれは募集人数が少なく倍率は30倍以上で工学部へ入るよりも困難と思いました。途中まで芸大に挑戦する気はあり高校2年の時に、予備校の代々木ゼミナールの美術系のデッサンコースに入りましたが結局挫折しました。」
 「高校3年になり進路を再判断し今度は社会科学系の分野への関心が出てきて、弁護士にあこがれを持つようになりました。社会正義の追及ですね。そこで大学は法学部へ入学しました。大学入学後、学内に複数ある司法試験受験サークルに入りました。司法試験勉強は大学1年の時からスタートするものとは思っていました。しかし受験勉強するサークルですから実際には勉強ブースを使える意味だけで独学です。法律の基礎をわからず勉強するうちに法律にまったく興味が持てない自分に気がつきました。まったく成文法規自体には興味が持てませんでした。しかし、法規範の前提になる法哲学や実際の社会問題の接点の解明につながる法社会学に興味は持ちました。そして、司法試験の難しさを知るようにうなり、自分の能力では無理、勉強自体が苦痛という現状になりました。そして、司法試験受験サークルは自然退会になってしまいました。きわめてシンプルな浅はかな挫折です。」
 「このように単なるカッコ良さへのあこがれを動機とした進路イメージではダメなんだなとは思いました。また、興味関心は続きはしませんでした。」

Q 私
 どうでしょうか。アルバイトを辞め、もっと自分を見つめなおす意味も含めて就職活動をちゃんとやったらどうでしょうか?あなた自身が興味のある仕事を実際の就職活動をしながら発見することです。
 興味のある業種を見つけるのがキッカケになりますが、職種としては好奇心が強いし、他の人がやっていないことに意識があるということは企画や開発に向いているかもしれません。
 IT業種の営業企画部門なども可能性があるかもしれません。

 以下略

キャリアコンサルタント 上田信一郎

      ライフワークカレッジ  http://lifework.dnserve.com/
      E-mail           lifework_ueda@yahoo.co.jp





 就職・転職にハンディキャップのある方のための就職・転職作戦

 就職・転職に一度でも躓けば、それがハンディキャップになってしまう場合もありますから、多くの方が悩みを抱えていると言ってもよいでしょう。

 就職・転職ハンディキャップの代表的なものは、
・フリーター歴が重なり正社員就職ができない。
・学歴が弱い。
・職歴が乏しい(職歴がまとまっていない、実績がないなど。)
・技術、資格もない。
・転職回数が多い。勤務期間が短いなど、落ち着かないとみられる。
・仕事の期間ブランクがある(再就職など)。
・年齢(中高年者)
・障害
などでしょう。

 確かに就職・転職ではうまくいかないことも多いでしょう。しかし、なんとか壁を突破していかないと生活の改善をしていけません。あきらめずに頑張るしかありません。

なお、範囲が広いものですから、このブログでは主に20代・30代の方を対象にしていきます。
 まずQ&A方式で悩みの例に答えていきたいと思います。
タイトルは「就職・転職の悩みと相談」とします。
 
 私はここ10数年では、東京、千葉のハローワークでの就職セミナー講師、厚生労働省の職業能力開発講座のキャリア支援科目などの講師、大学では、聖学院大学政治経済学部のキャリアデザイン講師を今年の3月までの10年間、それ以前に千葉商科大学商学部キャリア科目講師(2年間)、東京工科大学キャリアサポートセンター・キャリアコンサルタント(2年間)などを務めてきました。また、Webで「オールアバウト」、リクルート「教える学べる」サイトや、私自身のサイトでの就職転職相談に応じてきました。
 もちろん、中高年の方、障害者の方などの個別の相談には対応していきます。

 ライフワーク・カレッジ  http://lifework.dnserve.com/
                                                          上田信一郎

↑このページのトップヘ