「就職・転職の悩みと相談」非正規雇用からの脱出方法は?(4)

  「就職・転職の悩みと相談」非正規雇用からの脱出方法について、第1の方向として、人手不足業界の切り口で、介護業界、飲食業界について触れてきました。

 第2の方向としては、資格先行の方法があります。人手不足の業界の介護福祉士、飲食業界の調理師などの資格は、実務経験機関が受験資格になるものです。
 しかし、資格先行で先に資格を取って職種への道が開けるものもあります。わかりやすく言えば医療系資格がほとんどそうです。放射線医療技師の資格がないものは放射線のレントゲン検査はできません。臨床検査技師の資格がないものは臨床検査はできません。医療分野の唯一の例外は看護分野の看護助手です。看護助手ならば看護師資格がなくても看護の現場に入れます。しかし、あくまでも患者さんの身体に関わる直接の看護ではなく、補助的な業務です。患者さんを車椅子に乗せて移動させたり助手的な仕事です。また病院内の介護ヘルパーの仕事も無資格でも可能です。

 医療以外にご紹介するのは、技術系の資格です。特に就職に結びつきやすいのはビルメンテナンス分野です。ビルには、空調、電気、水道などの設備があり定期的な保守点検が欠かせません。また、故障が発生した場合は、影響が大きくすぐに対処しなくてはなりません。ビルメンテナンスの需要は、一定の規模を持つビルでは必要です。また、都市部では再開発が進み、大型ビルのオープン、建て替えがあります。
 このビルメンテナンス分野では、全く経験のない方が仕事に就くためには、第二種電気工事士、危険物取扱者乙種4類(通称、乙四)、二級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者の4つの資格を持っていると有利といわれています。

 いずれも受験資格の要件がありませんから誰でもチャレンジ可能です。 
 核になるのは、第二種電気工事士でしょう。電気工事士の資格があれば電気設備の工事が可能になります。無資格ではできないのです。資格の意味があります。
 また、冷凍機械責任者の資格を取得するとビル用の大型空調が扱えます。
 危険物取扱者の資格があると、ガソリンスタンド勤務では有利になりますし、また、灯油など暖房用の燃料の保管や設備管理の業務ができるでしょう。

 上記のビルメンテナンスの上記4種の難易度ですがどれもそう高くありません。
 危険物取扱者乙種4類、第三種冷凍機械責任者は、通信教育を利用したり書店で参考書を買って独学で勉強したりすれば合格できるレベルです。
 第二種電気工事士は実技試験がありますので対策が必要ですが、練習キットなども販売されています。
 危険物取扱者や電気工事士は年2回試験があります。

 学習方法では独学でも可能ですが、公的な職業訓練校があります。
 雇用保険を受ける資格があれば無料で受けられる場合があります。また、専門の電気工事士養成施設もあり、学校に通って卒業するだけで第二種電気工事士の資格が取得できます。学校ですので、在職者の方は利用できません。
 資格をとれば就職がしやすくなり正規雇用の道が開けます。
 営業系の仕事が苦手な人や、コミュニケーションが得意ではない人には向いた仕事です。

                               キャリアコンサルタント 上田信一郎